これから外構工事の仕事、とくに現場で働きたいとお考えの方にとって気になるのが、その将来性ではないでしょうか。
建設業界は不安定な部分もあるため、もし仕事がなくなって生活ができなくなったら、と考えるのも無理はありません。
当社が独立して法人化する際も、続けていけるか不安になったことは多いです。
しかし、外構工事は建設業界において、安定した需要が存在します。
新築工事が減った現在も、大きな打撃は受けていません。
今回はその理由と、外構工事の将来性についてご紹介したいと思います。
外構工事の仕事に興味がございましたら、ぜひ読んでみてくださいね。
■ 新築工事・リフォーム工事の両方で必要とされている
新築工事はある程度の需要はあるものの、人口や子育て世帯の減少、コロナ禍やウクライナ侵攻による材料の供給制限によって着工数が減ってきています。
また、新築の価格が人手不足や供給制限、円安によって上昇したため、ますます手が届きにくくなっている状況です。
反対に、少しずつ市場を拡大しているのがリフォーム。
新築は落ち込み傾向ですが、リフォーム工事を行う方が増えてきています。
コロナ禍によるおうち時間が増えたことによって、より住まいを過ごしやすい環境にしたい、という需要が生まれました。今後はリフォームにかかっていた費用が、レジャーや旅行に回る可能性があり、やや落ち込む見込みはありますが、生活に必要な工事なので、なくなることはありません。
外構工事は新築工事・リフォーム工事ともに行えるものなので、新築が少なくなってもリフォームで生活を立てていくこともできるのが強みです。
参考元:株式会社野村総合研究所「2040年度の新設住宅着工戸数は49万戸に減少、2040年の既存住宅流通量は20万戸に増加する見通し」>>
株式会社矢野経済研究所「住宅リフォーム市場に関する調査を実施(2023年)」>>
■ 外構工事で求められるものは変化している
外構工事で求められるものは、時代や生活スタイルによって、変化しています。
実際、どのような変化が起きたのでしょうか。
・コロナ禍で増えた外構とは
コロナ禍は良くも悪くも、生活に変化をもたらしました。
宅配ボックスは今までなかった商品でしたが、置き配というサービスが開始して、取り付けを希望するお客様が増加。
外壁に埋め込むタイプや、機能門柱と一体になったタイプなど、さまざまな製品が発表されました。
先の「おうち時間」によって、居住空間を充実させようという動きもあり、テラス囲い・ガーデンルームといったものも売上げを伸ばしました。
また、「おうち時間」を大切にする傾向から、お家をしっかりと塀やフェンスで囲むクローズド外構の問い合わせが増えた、と感じる事業者もいたようです。
・高齢化で必要になるもの
年を取ると、今まで問題なく使えていたものが不便に感じるようになります。
そのため、より快適になるようリフォームを行う方が増えることに。
車いすを使うようになってスロープをつくる。
ガーデニングを趣味にしていたものの、面倒を見切れなくなって「庭じまい」をする。
脚が悪くなったので、足元を照らすフットライトと手すりを設置する。
リフォームは求められるものは異なるものの、世代を選ばないのが特長です。今後は高齢化が進むので、バリアフリー化をはじめとした工事が増えるでしょう。
・地域によっては除雪も
降雪地域は冬に工事ができないため、外構施工業者は代わりに除雪・排雪を請け負うことがあります。
地域によっては高齢化が進んで、自宅の雪かきができない方も多く、費用はかかっても雪かきをしてくれる業者の存在はありがたいでしょう。
■ 外構工事の仕事に就くメリット
外構工事の仕事に就くと、どのようなメリットがあるのでしょうか。
・手に職がつく
外構工事は専門的なスキル・知識がないと難しい工事です。
カーポートの取付けやブロック塀の施工など、やることが多く、現場も建売りでない限り同じものを担当することはありません。
ただし未経験でも挑戦できるため、施工会社に就職して腕を磨けば、一生ものの技術が身に付くでしょう。
・体力がつく
外構工事は重いものを取り扱うほか、屋外での作業のため、体力が不可欠です。
最初のうちは体力的につらい場面もあるかと思いますが、作業をこなしていくうちにだんだんと慣れていくでしょう。
また、体力がつけばこなせる工事の数も増えるため、とくに個人事業主だと売り上げも向上します。
・さまざまな技術が身に付く
外構工事はさまざまな製品を取り扱うほか、ブロック塀・フェンス・お庭の造成など、内容が幅広いです。
おしゃれで機能性のある外構を造るには、幅広い知識やスキルが求められるため、どのようなお客様をターゲットにするにしても、技術が身に付くでしょう。
■ 就職に役立つ資格とスキル
外構施工会社に就職を考えている場合、以下のような資格・スキルがあると役立つかもしれません。
こちらは初心者でも挑戦しやすいものです。
・重機の免許
ショベルカーなどの重機は外構工事でも欠かせないものです。
小型タイプだと、普通免許があれば講習を受けると取得できるので、ぜひ挑戦してみてください。
・CADの操作
CADは設計図をデジタルでつくるソフトウェアです。
効率的に設計図をつくれるので、時間の短縮に役立ちます。
3Dで完成図を見せることもでき、お客様と相談しながらの設計がしやすいでしょう。
・エクステリアプランナー
エクステリア工事に関する設計、管理技術を証明する民間資格です。
1~2級がありますが、2級であれば受験資格がなく、誰でも挑戦できます。
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■ まとめ
外構工事は、新築・リフォームの両方を取り扱えるので、将来性はあります。
今後は時代によって、ニーズが変化していくため、新しい製品や知識を取り入れて反映できれば、生き残っていけるでしょう。